奨励賞
おばあちゃんのお経、おかしかったよ
お盆に家族で、一人暮らしの義母の住む田舎へ帰りました。
たった一人の女の子の孫が殊の外嬉しいおばあちゃん。
その孫も大きくなり、お盆は二人が会える貴重なひととき。
この日は、お寺の坊守をしているおばあちゃんと家族四人で、亡きおじいちゃんを初めとする代々の霊に手を合わせました。
お墓を水できれいに浄める息子、花を供える娘、母親と一緒にお経を唱える夫、そしてその様子をずっと撮り続ける私。
おばあちゃんの「変調お経」に皆、笑いをこらえながらのお墓参りでした。
手を合わせている若い二人は一体何を思っていたのでしょう。
あんまり楽しそうに過ごしているためか、お参りをすませた人が、「皆さんをお撮りしましょうか。」と。お墓で?と思いながらも、皆とっても笑顔。
お参りを終えて、娘は大好きなおばあちゃんと手をつないで家路につきました。