日本青年会議所石材部会賞

魔法の場所

私のお婆ちゃんお爺ちゃんが眠っているお墓は高台にあり、空が近くに感じられる場所にあります。
ここに来て嬉しいコトや悲しいコト、日々の生活の報告をしています。
小さい頃からおばあちゃん、おじいちゃんが大好きだったので、亡くなった直後は急に涙が溢れる日々が続きました。本当に辛かった。。

おばあちゃんが亡くなってからは早いものでもう10年が過ぎました。
悲しくて寂しくてどうしようもなかった気持ち、悲しさは変わらないけれど、段々と楽しかった素敵なことも自然と思い出すことが出来るように変わってきました。
母と一緒に…
主人と一緒に…
そして子供達と一緒に…
全ての節目でお墓を訪れています。
そして息子たちにも、ナムナムだよって、我が家の幸せを伝えています。
息子たちは会ったことはないけれど、ママが大好きなお婆ちゃんとお爺ちゃんって認識をしてくれています。

昔はお墓って怖いイメージがあったけれど、本当は全然違った。
ここでお墓に眠っているお婆ちゃんとお爺ちゃんと会話すると、心がスーッと軽くなり、温かい気持ちになるんです。
私達家族にとって魔法の場所です。
帰る際バイバイの代わりに、家族みんなを見守っていてねって伝えてます。
大好きだよ。

 

日本青年会議所石材部会より一言

大好きなおばあちゃんとおじいちゃんを失った悲しみを、節目節目でのお墓参りを通して、受け止めてこられたんだなぁという10年の歩みを感じ、心に沁みました。
その2人に会ったことはない息子さんたちも、一緒にしっかりとお参りしてくれて、おばあちゃんとおじいちゃんは喜んで見守ってくれているだろうと思います。