応募写真18

お墓参りに感じた命のつながり

5歳の息子とパパが、私が小さい頃から慣れ親しんだ鹿児島のお墓を初めて訪れ拝んでいた瞬間です。
コロナ禍で息子が生まれてからずっと行けなかったお墓参り、やっとやっと来れました。
私にとっては、子どものときから変わらない懐かしい時間。
二人にとっては、名前も顔もわからないご先祖様との時間。
じっと静かに拝んでくれていたひととき、短いようで長く感じられるほど丁寧にご挨拶してくれていました。
ご先祖様の存在があって、私が生まれて主人と出会い、息子が生まれてきてくれて。
このお墓に眠るご先祖様が一人でも欠けていたら、今の私の周りにある温かな家族のつながりはなかったかもしれない。
ふと命のつながりを感じて、不思議な気持ちになりました。
この写真を撮って母にみせたところ、『お墓でなんて写真撮ったことなかったねえ』としみじみ話し、大切そうに眺めていた姿も印象的でした。
このコンテストを機に写真を撮ったことで、私の中でのお墓への捉え方が変わりました。
お墓という場所は、ご先祖様の存在を感じられる温かな場所。
お墓参りは命のつながりを感じられる機会。
次行く時には、このとき抱っこされていた娘も一緒に拝んでいる写真を撮って、母に見せてあげます。

東京都 30代 女性