応募写真１５
忠義の武将と島のご先祖さまが眠る高台の墓
私は地域の暮らしや文化・歴史に興味があり、旅先では町の郷土資料館に行ったり、町を気のむくままに散策をしています。
全国を旅するうちに墓は地域の文化や歴史があらわれる場所だと思うようになり、墓に関心を持ちました。
キリスト教がいち早く入ってきた長崎の島では墓石の上に十字架がある墓が多く、火山灰が積もる鹿児島県・桜島では屋根付きの墓が多くありました。
写真は鹿児島県・甑島の墓。
海に囲まれた離島なので、斜面に建てられているのは、津波がきても流されにくいから、または斜面は住むには不便であるという理由が大きいかと思います。
でも何より、高台のお墓の利点は”眺めの良い場所”であると感じます。
ご先祖さまも安らかに眠れそうですし、墓参りをする人も癒されます。
赴いたきっかけは「楠木正行の墓」があったから。
忠義を貫いた武将のパワーをいただけたような気になり、また高台から集落を眺めることができ、島の歴史に思いを馳せる心安らかな時間を持てました。