応募写真20

3世代、一つの墓

祖母、母、妹の手です。
普段お墓にカメラを持っていくことはあまりないのですが、この日はたまたま持っていました。
お墓参りというのは、日常と非日常を往復する行為であり、毎度少し居心地悪い気持ちになります。
それは、普段意識しない血のつながりによって分かち難くわたしたちが結ばれてしまうことを実感し、恥ずかしくなるからです。

この手の持ち主の祖母も数年前に亡くなり、このお墓に入りました。
それは悲しいことでもあるのですが、私はこのお墓に行くたびに、この写真から想起される居心地の悪さと、温かい気持ちを抱きます。

東京都 30代 男性