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お墓は心のよりどころ

静岡で1人暮らしをしていた高齢の母は、父が眠るお墓と共に娘の私が暮らす埼玉に来てくれました。
改葬をこころよく引き受けて下さったお寺の方々と、元々のお墓を活かして修理して下さった石材店の方々には、大変感謝をしています。
改葬してから間もなく6年。見知らぬ土地でさみしくないよう、3日に1回、お墓参りをしています。
全盲だったお父ちゃんは、生前、ラジオをとても楽しみにしていました。
その為、私がお墓の掃除をしている間はラジオを流し、そして心の中で、悩み事や愚痴、お母ちゃんや子供のことをしゃべって、お父ちゃんに聞いてもらっています。
そう、私にとってお墓は“心のよりどころ”なのです。
今はお父ちゃんだけが眠るお墓ですが、お母ちゃんや私だけではなく、子供達も含め、それぞれの“心のよりどころ”になってくれたらいいなと思い、これからもお墓参りを欠かすことのないようにしていきたいです。
早いもので、今年はお父ちゃんの17回忌。
お墓じまいやお墓離れという言葉も周囲で聞くことが多くなりましたが、お墓の近くに住んでいる私にとっては、お墓参りは生活の一部です。
小鳥が遊びに来るお墓をいつまでも大切にしていきます。

埼玉県 60代 女性