奨励賞 

春彼岸のお墓参り

秋田県の県南部中でも横手湯沢地区の山間部は、10月末には早くも雪が降り始める。

東成瀬村は真冬の一月頃は、3~4mの雪が積もる。

2018年の冬は特に多かった。

この岩井地区の墓地も墓の頂上は全て雪に埋もれ見えなくなっていた。

3月の春彼岸の頃は、あちらこちらで墓の雪掘り作業風景が見られる。

この作品の自宅でも、前日父が来て一生懸命掘ってくれたと言う。

墓の周囲の状況からして、その苦労が推察される。

3月21日は、春分の日。

この地域の人々は、お墓参りは24日の明けの日にする習慣になっているらしく、最近は休日の春分の日中日にお参りするのが多いらしい。

墓地に入る入口は、普段は気楽に来れる道があるが、この時期はお寺さんの除雪された雪が5~6mも積まれ入る事が出来なく、前もって20段も越える雪の階段を作ってくれている。

その階段の上り下りする人々の光景がとても面白く見られ楽しい。

この作品の親子の墓参りする表情がとても微笑ましく感動する。

その祈りの想いは、きっと先祖や親たちが私達を優しく見守ってくれて来ただろうと感謝し、その幸せを想い乍ら祈っているように見えた。

そんな感動の一瞬を撮って見ました。